Category: 塾ニュース|大学

追手門学院大、教授会を学長諮問機関に

 追手門学院大学は8月5日、これまで大学運営で意思決定に関わっていた教授会を学長の諮問機関に位置付け、学長の権限を強化したと発表した。学校教育法は教授会について「重要な事項を審議する」と定めており、多くの大学で意思決定に関わっているのが現状。追手門学院大は2012年から機構改革に本格的に着手。昨年4月には選挙による学部長の選考を廃止し、学校法人の理事会が候補者を選考・任命するようにした。教授会については、6月に文科省に届け出る学則を改正、7月に学内の規定を改め、学長の諮問機関に位置付けた。

工学院大、留学に教員も同行

 工学院大学は、「ハイブリッド留学プログラム」と銘打ち、学生と一緒に教員も留学先の英国に派遣する新しい海外留学プログラムを始める。学生は現地の提携校で英語を学びながら、専門科目は日本語で受講する。従来の留学は英語で専門科目を受講しなければならず、単位取得が難しかったという。学費は大学側が負担し、語学力や費用を不安に感じていた学生の海外留学を後押しする。

海洋研究を強化  高知大

 高知大学は、大学院の修士課程に海洋鉱物資源を研究するカリキュラムを新設したほか、3年後をめどに農学部に海洋研究の学科を設ける。高知県沖には新たなエネルギーとして注目されるメタンハイドレートなど海洋資源が豊富に埋蔵しているといわれる。研究体制を強化することで、新エネルギーの実用化や関連産業の育成につなげることを目指す。こうした施策で高知大学は海洋研究を尚一層強化する。

東大合格者掲示、3年間中止 胴上げなし

 東京大は24日、東京都文京区の本郷キャンパスで行っている合格者の受験番号の掲示を2014年3月から3年間、中止すると発表。総合図書館の拡張工事で、掲示場所が確保できなくなるため。東大は「代替場所を探したが十分な面積を確保できなかった」と説明。東大のホームページで合格者の番号を発表するほか、合格者には郵送で通知する。ホームページでの合格者発表は13年度入試から開始し、センター試験の成績による「第1段階選抜」ではアクセスが殺到して一時つながりにくくなった。

東洋大 働きながら学ぶ、「独立自活支援推薦入試」を実施

 東洋大(東京都文京区、竹村牧男学長)は7月23日、来年度入試からキャンパスで働きながら学ぶ学生を選抜する「独立自活支援推薦入試」を実施すると発表。日中は大学事務局で非常勤職員として働き、夜間コースで学ぶという。夜間に学ぶコースがある東洋思想文化学科、教育学科など6学部9学科で各1人募集する。今年11月に小論文と面接で選考。所得制限は設けない。出願時に「働きながら学ぶことについての考え方」を書面で提出。

北海道教育大釧路校 学長の辞任を求める決議で可決

 北海道教育大釧路校は7月23日、教授会で本間謙二学長の辞任を求める決議を可決したと発表した。同校の今泉博副学長によると、本間学長は今年3月、卒業式の式辞で、テレビ番組の内容を自分の意見のように話し、「剽窃(盗用)の疑いがある」という。教授会は調査委員会の設置も求めている。19日に開かれた同校教授会には、40人余りが出席。反対意見も出たが、多数決で決議した。今年6月の学長選考会議で同校教授会は本間学長の再々任に反対していた。

高知大で保育士養成 15年度に新コース

 高知大は7月24日、早ければ2015年度にも保育士の養成コースを、教育学部に新設する方針を示した。遠藤学部長によると、保育士コースは15年度に計画している人文・社会科学系の学部再編に合わせて開設し、定員は10人前後を予定。今後、学内で正式決定した後、国などの関係機関に申請するという。

災害看護の博士課程  国内5大学、共同で

 高知県立大など国内5大学の大学院が共同で22日、東日本大震災を受け、災害看護の分野で国際的な指導力を持つ人材を育成しようと、「共同災害看護学専攻」を設置すると発表した。国公私立大が大学院に共同で教育課程を設けるのは国内初という。高知県立大以外の4大学は、兵庫県立大、千葉大、東京医科歯科大、日本赤十字看護大(東京都)で、定員は各大学2人ずつの合計10人の予定。5年一貫の博士課程で、来年4月に開設する。

東大初「将棋の授業」で単位

 日本将棋連盟が7月22日、「東京大学で今年度冬学期(10~3月)に、プロ棋士らによる将棋の授業が開かれる」と発表した。東大ではこれまで囲碁の授業はあるが、将棋の授業は初めて。羽生善治三冠が特別講義をする予定という。全学体験ゼミナール「将棋で磨く知性と感性」と題し、東京・駒場の教養学部1、2年生が対象。十数回にわたり、将棋の歴史や対局の礼儀作法、基本的なルール、局面ごとの考え方を学び、実際に対局もする。初心者を中心に定員を40人とし、単位も取得できる。

法政大 体験談もとに女性目線の防災セット

 法政大デザイン工学部(東京・千代田)が、東日本大震災で帰宅困難になった10~70代の女性100人の体験談を基にして、2種類の防災セットを作製した。各セットの目玉は、「ヘッドプロテクター」と「防炎フードケープ」だ。ヘッドプロテクターとフードケープには、いずれも消臭袋や、化粧落としにも使えるウエットティッシュなどのお役立ち品10点がつき、9月から企業向けにセットで販売する計画。各セットとも総重量を700グラム以下に抑え、価格も1万円以下を想定している。