CAC、滋賀大彦根キャンパスの無人店舗に顔認証決済を提供

 株式会社シーエーシー(CAC)は、滋賀大学、滋賀大学生活協同組合、株式会社滋賀銀行と連携し、滋賀大学彦根キャンパス(滋賀県彦根市)のイニシアティブ棟に顔認証決済を活用した無人店舗を設置する。3月5日にプレオープンし、3月25日午前10時に正式開業する。

 本取り組みは「産学金連携」によるもの。大学が販売スペースを提供し、生協が商品補充・販売管理を担い、滋賀銀行が決済機能を提供、CACが顔認証を含むシステム開発と技術提供を行う。

 店舗は約150アイテム(飲料・菓子中心)を扱い、24時間・年中無休で営業する。利用には事前に専用サイトで顔情報と決済方法の登録が必要。セルフレジで商品を読み取り、カメラで顔特徴点を照合することで本人認証と決済を完了する仕組みで、手ぶらでの支払いを可能にする。利用対象は滋賀大学の学生・教職員に限られる。

 有人店舗の営業時間外でも購買を可能にし、キャンパスの利便性を高めるとともに、購買データや画像認識技術を教育・研究に活用する計画だ。将来的には、マーケティング演習やデータサイエンス分野の実習への展開も見込む。

 CACは2023年に滋賀大学とデータサイエンス分野での連携協定を締結しており、本件はその具体化の一環。顔認証にはサイバーリンク社のAI顔認識SDK「FaceMe®」を採用し、Webアプリ(登録・管理)とPOSアプリ(認証・決済)を開発した。

 IT技術を活用した無人店舗の実装を通じ、地域金融機関・大学・企業が連携し、実証と人材育成を両立させるモデルケースを目指す。

すららネット、「ほめビリティ」を自治体向けに提供開始

 株式会社すららネットは、子育て支援サービス「ほめビリティ」を2026年4月から自治体向けに提供開始する。これまで保護者個人向けに展開してきたプログラムを、自治体の子ども家庭支援施策などで活用できる形に拡張する。

 「ほめビリティ」は臨床心理士監修のもと開発された実践型プログラムで、行動分析学に基づき、感情的な叱責に頼らない「適切な褒め方」を習得することを目的とする。子どもの行動を感覚や経験則ではなく科学的に捉え、家庭内での関わり方を具体的な行動レベルに落とし込む設計が特徴だ。

 自治体導入に先立ち、兵庫県川西市で簡易版プログラムを試行。事前アンケートでは、ゲームやスマートフォン利用時間への不安が83.3%、学習意欲低下への懸念が66.7%に上るなど、家庭内の関わり方に課題を抱える実態が浮き彫りとなった。実施後は「声かけを立ち止まって考えられるようになった」「感情的にならずに関われる場面が増えた」といった声が寄せられ、保護者の行動変化が確認された。

 プログラムは50日間のオンライン完結型で、3歳〜18歳の子どもを持つ保護者が対象。ブロンズ・シルバー・ゴールドのステージ制を採用し、動画やWebドリル、オンラインコミュニティでの共有を通じて実践を重ねる。

 学習内容は、行動のABC分析や目標設定などの基礎講座に加え、アンガーマネジメントやアサーティブコミュニケーションも含む。中心となるのは「具体的に褒める」「スルー後に褒める」「指示後に褒める」という3つのテクニックで、子どもの自立や親子関係の改善を図る。

 自治体の教育相談や家庭教育支援の枠組みの中で、専門職の個別対応に依存しない支援ツールとしての活用を見込む。すららネットは、オンライン活用により対面支援では接点を持ちにくい層にもアプローチできるとし、子育て支援の新たな選択肢として展開を進める。

小中高生の保護者8割超が学校外で英語学習を経験 重視される「話す力」と海外体験

 株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社である株式会社栄光が運営する栄光ゼミナールは、「小中高生の家庭の英語学習・海外留学に関する調査」を実施し、小学1年生から高校3年生までの子どもを持つ保護者2,094人から回答を得た。調査期間は2026年1月10日から20日まで。

 学校の授業以外で英語学習や習い事に取り組んでいると回答したのは、小学生保護者で53.7%、中学生保護者で74.1%、高校生保護者で62.4%。過去の経験者を含めると、小学生では約8割、中学生・高校生では9割以上が授業外での英語学習を経験していることが分かった。現在取り組んでいる内容は「学習塾・学習教室」が各学齢層で最多で、特に中高生では約9割に上った。小学生では「英会話教室(ネイティブ講師)」も3割を超え、英語学習アプリの活用は各層で約1割だった。

 英語学習の目的は学齢によって差が見られた。中学生保護者の69.9%、高校生保護者の77.5%が「受験対策」と回答したのに対し、小学生保護者では「将来役立つから」が58.2%で最多となった。英語4技能のうち、特に身に付けさせたい力は全学齢で「話す力」が最多で、小学生76.4%、中学生69.2%、高校生67.1%だった。

 海外留学やホームステイについては、高校生保護者の30.2%が「すでに経験あり」と回答。一方、未経験だが「今後経験させたい」としたのは小学生保護者で70.2%に達した。留学開始時期は「中学生」「高校生」とする回答が大半で、期間は「1週間~1か月未満」が最も多かった。

 進学先選びにおける英語教育の重視度では、「とても重視する」「やや重視する」との回答が小学生保護者で77.3%に上り、中学生67.5%、高校生59.5%と、子どもの年齢が低いほど重視する傾向が明らかになった。魅力を感じる取り組みとしては、「ネイティブ教員による授業数が多い」「希望者が参加できる海外研修制度がある」といった国際志向の施策が上位に挙がった。

 調査からは、早期段階では将来を見据えた英語力育成への期待が強く、学年が上がるにつれて受験対策としての実利的ニーズが高まる構図が浮かび上がった。学校に対しては、英語4技能、とりわけ発話力の強化と、実体験型の国際教育プログラムの充実が求められている。

学習塾白書2025

 

 学習塾白書2025発刊致しました。2026年2月28日までのご注文は早期お値引き価格で販売しています。さらに調査割引もございます。ご協力頂いた塾・企業様には、5,500 円をお値引きさせて頂きます。

目次

ご購入は下記のフォームから受け付けております。

https://docs.google.com/forms/d/1LsYG2–5iwgeDLq_OAYmeJY5arVcNRxPrvaSMfCRpn0/viewform?edit_requested=true

必要事項をご入力の上ご注文ください。
※「早期割引」は2026年2月28日(土)までのご注文となります。
※「調査割引」は、Ⅱ章の企業情報調査にご協力いただいた企業が対象となります。
(企業調査は2025年10月下旬にメールもしくはFAXでご協力をお願いしております)

価格改定のお知らせ

 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、この度は、「学習塾白書」の価格改定をお願いしたく、ご連絡いたしました。
 ご承知の通り、昨今の原材料費や物流コストは著しく高騰しております。弊社といたしましても、生産性の向上や経費削減など、あらゆるコストダウンに努めてまいりましたが、もはや企業努力のみで吸収することは極めて困難な状況となりました。
 つきましては、誠に心苦しい限りではございますが、下記の通り価格を改定させていただきたく存じます。

 今回の改定でお客様のご負担が大きくなってしまいますことを心よりお詫び申し上げます。今後とも、より一層の品質・サービス向上に努め、ご満足いただける製品をお届けする所存でございますので、何卒諸事情ご賢察の上、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2025年11月吉日

『学習塾白書2025』編集委員会

山田 未知之

早稲田大、インパクトVC「WIC」設立 Deep Humanity掲げ社会課題解決へ

 早稲田大学は、社会課題の解決を目的としたインパクト投資を行うベンチャーキャピタル(VC)の設立を目指し、その運営会社となる「早稲田大学インパクト・キャピタル株式会社(WIC)」を設立した。2026年中のファンド立ち上げを視野に入れる。

 同大は2022年、ディープテック分野の創業投資に注力する早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)を設立。理工系技術の社会実装を支援してきた。これに対しWICは、テクノロジーに人文・社会科学の知見を掛け合わせる「Deep Humanity(ディープ・ヒューマニティ)」をコンセプトに掲げ、社会的幸福の実現を目指す点が特徴だ。

 背景には、AIの急速な発展により、テクノロジーのみでは解決できない人間や社会システムの課題が顕在化していることがある。教育格差や医療アクセス不足、地域衰退、高齢化、メンタルヘルスなどの領域で、倫理観と志を持つ経営者と連携しながら課題解決型ビジネスを育成する構想だ。

 WICは、投資成果を財務的リターンだけでなく「社会的幸福(Social Wellbeing)」の促進で評価する。具体的には、「選択の自由」「貢献機会の公正」「共感とリスペクト」「心の健康と充実」の4要素を軸に、投資判断やモニタリングを行う方針を示している。

 また、社会問題の解決そのものを収益源とする「良い利益(Good Profit)」の創出を重視。社会的インパクトと財務的リターンが正の相関を持つ投資モデルの確立を目指す。

 WICは2025年10月21日設立。資本金は1,000万円で、WICパートナーズ有限責任事業組合が70%、学校法人早稲田大学が30%を出資する。代表取締役には大野聡子氏(早稲田大学商学部卒、公認会計士)が就任した。

 早稲田大学は2050年に向け「世界人類に貢献する大学」への進化を掲げる。WICはそのビジョンの一環として、文理融合の総合知を基盤に、新たな資本主義の社会実装を目指す取り組みと位置付けられる。

美しが丘中で「情報モラル」授業 ライフイズテックの教材活用

 ライフイズテック株式会社は1月30日、横浜市立美しが丘中学校(横浜市)で中学1年生102人を対象に、「ライフイズテック レッスン」を活用した情報モラルの授業を実施した。技術科(「技術・家庭」技術分野)の1コマ(45分)で行われた。

 SNSトラブルや著作権問題、生成AIの普及など情報環境が急速に変化する中、学習指導要領では「情報活用能力」が基盤的資質として位置付けられている。一方で、体系的な指導や授業時間の確保が課題とされている。今回の授業は、生徒が情報の扱い方を自ら判断できる力の育成を目的に企画された。

 テーマは「著作権やSNS上のトラブルなどから考える情報モラル」。
 前半30分はデジタル教材で基礎知識を学習。続く10分で「漫画の一場面をSNSに投稿するケース」など具体例をもとにディスカッションを行い、最後の5分でワークシートにより各自の考えを整理した。

 特徴は、情報モラルを単なる注意事項として扱うのではなく、「誰が困るのか」「自分ならどう判断するか」といった問いを通じて、知識を“判断力”へと転換する設計にある。デジタル教材、個人思考、対話活動を組み合わせ、主体的な学びを促した。

 同校の教員は、生徒が活発に意見交換を行い、SNSや生成AIといった身近なテーマについて自分事として考える姿が見られたと評価。横浜市立美しが丘中学校の横田由美子校長も、ワークショップ形式により双方向の学びが実現したとコメントした。

 また、東京学芸大学教職大学院の立田順一特命教授は、「正解・不正解の二択ではなく、状況に応じた判断を考えさせる構成が有効」とし、専門外の教員でも実践可能な教材設計を評価した。

「ライフイズテック レッスン」は中学技術分野「D 情報の技術」に対応するクラウド型デジタル教材。2026年度には新たに「D(3) 計測・制御のプログラミングによる問題の解決」が追加され、同分野の全項目に対応する予定。現在、教員向けに試用教材を提供している。

 ライフイズテックは2010年創業のEdTech企業。中高向け教材は全国600以上の自治体、約4,400校で導入され、累計200万人超にデジタル教育を提供している。今後も学校現場と連携し、情報活用能力の育成を支援する方針だ。

島津製作所と同志社大、包括連携協定を締結

 株式会社島津製作所と同志社大学は、教育・研究における連携を推進する包括的協定を締結した。産学連携を通じ、サイエンスコミュニケーション分野の人材育成や共同研究を進め、社会への貢献を図る。

 協定では、「サイエンスコミュニケーター養成プログラムの開発・実施」「島津製作所の研究者・技術者と大学院生の共修」「新たな共同研究の創出および大学院生の参画」など、多面的な取り組みを展開する。

 同志社大学は2016年に「サイエンスコミュニケーター養成副専攻」を開設し、文理を横断した教育を実施してきた。一方、「科学技術で社会に貢献する」を社是に掲げる島津製作所は、これまでも同副専攻の受講生向けインターンシップを実施するなど協力関係を築いてきた。

 2026年度以降は連携をさらに強化する。新たに開発するオンデマンド講義を基礎コースとして提供するほか、大学院レベルの応用講義を対面で実施。これを全学規模の大学院共通教育「サイエンスコミュニケーションコース」として体系化し、大学院生と同社社員が共に学ぶ場とする構想だ。

 協定期間は2031年3月31日まで(更新の可能性あり)。両者は教育・研究指導、共同研究を通じて相互の発展と社会的価値の創出を目指す。

共通テスト難化で安全志向強まる 河合塾が国公立大志願状況を分析

 河合塾は、2月25日から始まる2026年度国公立大学一般選抜(2次試験)の志願動向を分析し、教育関係者向けサイト「Kei-Net Plus」で公表した。1月実施の大学入学共通テストの難化を受け、難関大を中心に志願者が減少するなど、受験生の安全志向が強まっていると指摘している。

 前期日程の志願者数は23万5,310人で前年比100%と前年並みを維持し、志願倍率も2.8倍で横ばい。一方、後期日程は前年比96%、中期日程は同95%と減少した。例年高倍率となる後期・中期日程への出願を控える動きがみられ、共通テストの難化が影響した可能性がある。

 大学グループ別では、難関10大学および準難関・地域拠点大の前期日程志願者数が前年比98%と減少。他方、それ以外の大学では志願者が増加した。共通テストで思うように得点できなかった受験生が、合格可能性を重視して出願校を変更した状況がうかがえる。

 難関10大学の前期日程志願者数は5万5,133人で前年比98%。大学別では東京科学大学が前年比87%と大きく減少した。理工系学院で第1段階選抜の予告倍率が引き下げられ、通過者数が絞り込まれることへの警戒感が影響したとみられる。医療系学科でも志願者減が目立った。

 一方、大阪大学(103%)、一橋大学(104%)、北海道大学(104%)は志願者が増加し、難関大の中でも動きに差が出た。

 河合塾は、難関大を含む志望動向や地区別・学部系統別の詳細分析を「Kei-Net Plus」で公開している。共通テスト概況分析や主要私立大の志願状況も順次公表する予定だ。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムサーキットが置時計に

 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシン搭載の「タイムサーキット」を再現した置時計が発売された。商品名は『バック・トゥ・ザ・フューチャー タイムサーキットとタイムトラベル!BOX』。株式会社Gakkenが企画・制作し、2026年2月19日に発売した。価格は5,390円(税込)。

 原作はバック・トゥ・ザ・フューチャー。2025年に第1作公開から40周年を迎えた人気シリーズで、劇中でデロリアンに搭載されていたタイムサーキットは、行き先日時などを表示する象徴的な装置として知られる。

 今回の商品は、劇中同様に3段表示を採用。上段が「DESTINATION TIME(行き先日時)」、中段が「PRESENT TIME(現在日時)」、下段が「LAST TIME DEPARTED(最後に出発した日時)」となっている。3段すべて任意の日時に設定でき、各段ごとに時計として動作する「CLOCKモード」と、表示を固定する「HOLDモード」の切り替えが可能だ。現在時刻のみを時計表示にし、ほか2段を任意の日時で固定するなど、用途に応じた設定ができる。

 本体サイズは約W190×H110×D40ミリ。電源は単3形乾電池3本またはUSB給電(5V)に対応する。安全性を優先し急速給電には非対応で、USB使用時は電池を取り外す必要がある。電池やケーブル、アダプターは別売り。

 同梱のミニブックはA5判16ページ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』に登場するスポーツ年鑑を模したカバー付きで、東京コミコン2025の展示レポートや時計の操作方法を掲載している。カバーはA5サイズ・30ページ程度のノートに装着できる仕様で、映画の世界観を楽しめる。

 商品はUniversal Studios Licensing LLCとの商品化契約に基づき制作された公式アイテム。40周年ロゴ入りの限定感ある仕様となっている。

年長児保護者の84.5%が「入学に不安」 小1の壁も浮き彫りに

 株式会社ベネッセコーポレーションが展開する通信教育講座「進研ゼミ 小学講座」は、小学校入学に関する意識調査の結果を公表した。調査は2026年1月28日から2月2日にかけて実施され、年長児から小学3年生までの保護者782人が回答した。

 年長児の保護者に入学前の不安の有無を尋ねたところ、84.5%が「不安がある」と回答。不安の内容は「集団生活・友だち関係」が最多で、「学習面(読み書き・計算)」「学校の先生との関係」が続いた。

 入学準備として取り組んでいることでは、「ひらがなの読み・書き」が上位を占め、特に「自分の名前の読み・書き」を重視する声が多かった。生活面では「決まった時間に寝る・起きる」といった生活習慣の定着も挙げられた。

 費用面では、ランドセル購入額は「60,001~100,000円」が最多。ランドセル以外の学用品などにかかった費用は「10,001~30,000円」が46.1%で最も多く、「30,001円以上」が27.9%、「5,001~10,000円」が15.2%と続いた。

 一方、小学1~3年生の保護者にいわゆる「小1の壁」を感じたかを聞いたところ、46.2%が「感じた」と回答。「感じていない」の40.5%を上回った。具体例としては、登下校の付き添いによる就労時間の制約や、学童保育に入れなかったケースなど、仕事と子育ての両立の難しさが挙げられた。

 入学前に「やってよかったこと」の1位は「ひらがなの読み書き」、2位は「通学路の練習」、3位は「生活習慣を整える(早寝早起き)」だった。実際にランドセルを背負って通学路を歩く練習が役立ったとの声も寄せられた。

 反対に「やらなくてよかったこと」では、「勉強の先取り」が最多。難易度の高い計算や九九などを無理に教える必要はなかったとの意見が目立った。また、文房具は学校ごとの指定が細かいため、事前購入で使えなかったケースも多く、「学校説明会まで購入を控えるべき」との声もあった。

 同社は、入学前の不安軽減と円滑な学校生活のスタートを支援する教材を提供し、学習と生活の両面から新1年生と保護者をサポートしていくとしている。