Category: 塾ニュース

小中学校向け保護者連絡サービス「tetoru」が導入校数 5,000校を突破

 SchoolTech事業を展開するClassi株式会社(東京・新宿区、竹岡章 代表取締役社長)は、小中学校向け保護者連絡サービス「tetoru(テトル)」が、導入校数5,000校を突破したことを発表した。
 tetoruは2022年の2月からサービス提供を開始し、初年度で1000校、2年目となる23年度には3000校、そして3年目の24年度には5000校と着実に導入校を増やしてきた。

導入の背景として、下記の声が挙げられている。
・欠席連絡をDXすることにより、先生/保護者に朝時間の余裕を提供できる
・欠席連絡等の基本機能は無料で利用できるため、導入しやすい
・保護者連絡に係る紙を廃止でき、環境とコストの両方でメリットがある
・UI/UXの観点で使いやすい(グッドデザイン賞受賞)
・広告が入らない
 上記に加えて自治体連絡機能や個別連絡機能等の有償サービスの追加も実現し、現在では国内45都道府県で導入されるに至った。

【導入状況(地域別)】
北海道: 191校
東北: 548校
南関東: 788校
北関東: 547校
北陸: 329校
東海: 641校
近畿: 764校
四国・中国: 465校
九州・沖縄: 791校
 来年度から提供する集金機能も含め、引き続きtetoruは先生方の働き方改革、学校のDXに貢献できるプロダクトを目指していく。

東京・板橋区 誰でも安心して過ごせる小学校の「居場所」が、地域の力で「絵本のまち」テイストにリニューアル

 令和7年2月25日(火)、板橋区立上板橋第二小学校に設置されている「ほっとルーム」が、女子美術大学(東京・杉並区)及びリンテック株式会社(東京・板橋区)の協力によりリニューアルした。
「ほっとルーム」は、小学校に通うすべての児童が、安心して教室以外でリラックスして過ごすことができる「居場所」として、令和5年、上二小の校内に開設。しかし、元は「図書準備室」であったことから装飾などもなく、「『居場所』としては味気ない」等の声が児童や学校関係者から上がっていた。そこで、ほっとルームをもっと身近な居場所にし、児童の誰もがより過ごしやすい空間を創るため、保護者や地域住民等が学校運営に参画する仕組み「板橋区コミュニティ・スクール(iCS)の取組として、令和6年4月に「ほっとルームリニューアルプロジェクト」がスタートした。

 プロジェクトは、iCSのスキームを活用し、同校の「コミュニティ・スクール委員会」で保護者や地域住民等の委員が意見を出し合い、実働は同校の「学校支援地域本部」が担当。学校支援地域本部の「地域コーディネーター」が中心となり、プロジェクトの輪を広げ、協力者を募ってきた。
 ほっとルームのデザインは、区の「絵本のまち板橋」推進における連携実績もある女子美術大学に打診。趣旨に賛同した同大学芸術学部アート・デザイン表現学科の卒業生も含む有志の学生15名が製作に参加し、同学校教員へのプレゼン、教員による投票を経て、デザイン案が決定した。

 デザインコンセプトは「おはなしの森」。子どもたちが安心して過ごせる場所を作りたいという想いから、自然を意識した緑色が多く使われているほか、「絵本のまち」の視点も踏まえて、童話に登場する様々な可愛らしいキャラクターも配置されている。
 ほっとルームの施工は、同学生と学校支援のボランティアの方々が手造りで実施。施工に必要な材料の一部は、女子美術大学同様「絵本のまち板橋」推進の連携実績もある区内企業「リンテック株式会社」から提供を受けるなど、「地域」の力を結集したほっとルームが、令和7年2月19日(水)に完成した。
 令和7年2月25日(火)に行われたお披露目会には、iCS関係者のほか、製作に携わった学生6名も出席。お披露目会終了後は、各学年の児童たちが生まれ変わったほっとルームを見学した。

四天王寺高等学校中学校と大阪産業局が包括連携協定を締結

 学校法人四天王寺学園 四天王寺高等学校・四天王寺中学校(大阪市・天王寺区、南谷恵敬 理事長)と公益財団法人大阪産業局(大阪市・中央区、立野純三 理事長)は、次世代の産業人材育成、アントレプレナーシップの醸成、産官学連携の推進等を通じて、地域社会の発展及び産業振興に寄与することを目的として、2025年3月6日(木)に包括連携協定を締結した。

 四天王寺高等学校中学校は、仏教精神に基づく「和のこころ」を育む教育を展開し、女性の社会進出やリーダーシップ育成を推進してきた。一方、大阪産業局は、中小企業等の経営力強化や創業支援等を通じて大阪経済の発展に寄与し、女性起業家支援にも積極的に取り組んでいる。この協定により、両者が連携し、女子中高生向けのキャリア教育プログラムの開発、アントレプレナーシップの育成、地域企業とのコラボレーション機会の創出、多様なロールモデルとの出会いの場の提供を推進するなどの取り組みを通じて、次世代の女性産業人材育成や女性リーダーの輩出を推進し、生徒や子どもたちの将来がより豊かで多様性に富み、女性が活躍できる活力ある大阪の産業の発展をめざしていく。

【未来のリケジョリーダーを育てる!四天王寺中学校 特別課外プログラム】
女性研究者とプロから学ぶ特別講座~理化学研究所編~
開催期間:2025年1月10日(金)~2025年3月21日(金)
※全5回 + 最終成果プレゼンイベント(3月21日 於:QUINTBRIDGE)
参加者:42名

 女性起業家を支援するプロジェクト「DISCOVER MYSELF」(大阪産業局運営)のアンバサダーである一般社団法人AWESOME(オーサム)代表理事の西岡幸子氏が、理系進路を志す生徒が多い四天王寺中学校と共同で企画。プログラムは、第一線で活躍する理化学研究所革新知能統合研究センターの女性研究者から人工知能を活用した最先端の研究とそのキャリアを学ぶとともに、得た知識を効果的に伝える文章力やプレゼンテーション力を磨くカリキュラムで構成されている。理系の多様なキャリアに触れながら、自身の進路やキャリア を考えるきっかけを提供し、次世代リーダーに求められるスキルを実践的に身に着けることを目的としている。

2025年2月 パート・アルバイトの募集時平均時給 東日本エリアの平均時給は1,233円、西日本エリアの平均時給は1,188円

 株式会社アイデム(東京・新宿区、椛山 亮 代表取締役社長)は、求人メディア『イーアイデム』や採用ホームページ構築サービス『Jobギア採促』を利用して公表された求人情報から、2025年2月のパート・アルバイト募集時平均時給を集計した。

 調査では、職種や募集時平均時給のデータを毎週抽出し、東日本エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉など1都7県)と西日本エリア(大阪、兵庫、京都など2府5県)でそれぞれ集計している。
 集計の結果、東日本エリアの平均時給は1,233円、西日本エリアの平均時給は1,188円、千葉県の「販売・接客サービス職」は前年同月比18ヵ月連続プラスとなった。

東日本エリア全体の平均時給は、前年同月比55円増の1,233円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,344円(前年同月比16円増)、「清掃・メンテナンス職」1,226円(同41円増)、「事務職」1,224円(同50円増)、「飲食サービス職」1,203円(同76円増)、「販売・接客サービス職」1,201円(同78円増)、「製造関連・ドライバー職」1,201円(同4円増)の順で、前年同月比で全ての職種がプラスとなった。

関東4都県全体の平均時給は、前年同月比54円増の1,251円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,360円(前年同月比27円増)、「清掃・メンテナンス職」1,240円(同41円増)、「事務職」1,239円(同34円増)、「飲食サービス職」1,222円(同81円増)、「製造関連・ドライバー職」1,221円(同4円減)、「販売・接客サービス職」1,217円(同75円増)の順で、前年同月比でプラスが5職種、マイナスが1職種となった。都県別の平均時給は、東京都1,283円(前年同月比59円増)、神奈川県1,268円(同64円増)、埼玉県1,196円(同24円増)、千葉県1,183円(同51円増)の順となり、前年同月比で全ての都県がプラスとなった。

西日本エリア全体の平均時給は、前年同月比63円増の1,188円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,364円(前年同月比62円増)、「製造関連・ドライバー職」1,167円(同41円増)、「事務職」1,144円(同30円増)、「清掃・メンテナンス職」1,138円(同58円増)、「飲食サービス職」1,137円(同71円増)、「販売・接客サービス職」1,111円(同55円増)の順で、前年同月比で全ての職種がプラスとなった。

関西3府県全体の平均時給は、前年同月比62円増の1,205円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,364円(前年同月比58円増)、「製造関連・ドライバー職」1,188円(同45円増)、「事務職」1,162円(同31円増)、「飲食サービス職」1,157円(同68円増)、「清掃・メンテナンス職」1,151円(同62円増)、「販売・接客サービス職」1,121円(同56円増)の順で、前年同月比で全ての職種がプラスとなった。府県別の平均時給は、大阪府1,239円(前年同月比55円増)、京都府1,181円(同74円増)、兵庫県1,157円(同64円増)の順となり、前年同月比で全ての府県がプラスとなった。

ホームページ https://apj.aidem.co.jp/wage/list/1/ では、職種小分類など詳細集計を公表している。

調査概要
 求人メディア『イーアイデム』と採用ホームページ構築サービス『Jobギア採促』を利用して公表された求人情報から、下記条件のパート・アルバイトの時給データを抽出し、募集時平均時給を集計した。
【集計対象データ】
●エリア
東日本エリア :東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、静岡県の合計
関東4都県 :東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の全体計と各都県別 
西日本エリア :大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、福岡県の合計
関西3府県 :大阪府、兵庫県、京都府の全体計と各府県別 
●職種
職種大分類:職種小分類
専門・技術職:看護師、准看護師、薬剤師、施設介護(有資格)、施設介護(無資格)、訪問ヘルパー、栄養士・管理栄養士、保育士、塾講師等
販売・接客サービス職:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、携帯販売、フロント・受付案内、クリーニング受付、ガソリンスタンド店員、アパレル販売、雑貨販売、娯楽施設スタッフ等
事務職:一般事務、医療事務・病院受付、受付事務等
飲食サービス職 :カフェスタッフ、調理師・調理スタッフ、調理補助等
製造関連・ドライバー職:梱包、倉庫作業、検品、食品製造作業、食品製造を除く製造作業、配送・配達・ドライバー等
清掃・メンテナンス職:清掃・ハウスクリーニング、ルーム・ベッドメイキング、家事代行、建物管理、設備管理、施設警備等
その他:美容師、理容師、営業等

職種小分類は、職種大分類の中からデータ件数の多い職種を抜粋して掲載。また、「深夜ワーク」を除いて集計している

●データ件数(職種大分類)
東日本エリア :93,652件
関東4都県 :81,075件(東京都 40,278件、神奈川県 15,300件、埼玉県 13,712件、千葉県 11,785件)
西日本エリア :34,696件
関西3府県 :27,975件(大阪府 15,166件、兵庫県 8,826件、京都府 3,983件)

スタディポケット、AIで教材プリントやスライド作成を支援する新機能「マジックプリント」を公開

 学校教育機関向けの生成AIサービスを提供する、スタディポケット株式会社(東京・千代田区、鶴田 浩之 代表取締役)は、教職員が教材プリントや小テストを図解生成できる AI新機能「マジックプリント」を、2025年3月7日に公開した。「スタディポケット for TEACHER」の一部学校から順次提供を開始し、令和7年度中に、すべての教員向けライセンスに標準搭載を予定している。

 新機能「マジックプリント」(商標、特許出願中) は、単元テーマや指導案を入れるだけで、教材プリント・授業用スライド・板書計画・小テストなどの草案を図解を含む生成を行う。小学校1年生から高校生の大学受験ニーズまで幅広く対応し、特別支援学校・学級での個別の指導計画などの作成も支援する。また、教務関連に限らず、自由記述のアンケート結果を入れると分析結果を表示したり、校務や事務作業でも活用できる。
 現在は、PDFと画像形式での出力に対応しており、パワーポイント形式との互換性のある出力は、簡易的なものから、令和7年度中での提供を目標としている。

「提供開始時期について」
本年度の契約済のアカウント:2025年3月中旬から5月にかけて、活用の多い学校から順次提供
新年度からの契約アカウント:2025年4月から7月にかけて順次提供

 ■「マジックプリント」活用ユースケース
 授業の準備・校務分野の多様な場面で活用できる。
【教材作成・準備】

  • 単元テーマや指導案による、教材プリント・スライド、板書計画の草案生成
  • 授業の導入に役立つクイズ、ポンチ絵を作成
  • 教科書の要点まとめを図解やスマートアート化
  • 小テストや確認プリントの作成
  • 実験・観察の手順を視覚的に分かりやすくプリント化
  • 歴史や理科など、時系列整理や要点整理のための図解プリント作成


【グループワークなど協働的な学び、探究学習の支援】

  • グループワークのテーマカードやロールカードの作成(ファシリテーター、記録係など役割カード)
  • 授業中に生徒が議論を深めるための発問カード作成
  • ディベートやディスカッションの論点整理カード作成
  • 探究学習の課題設定や調査計画用シートの生成
  • 生徒自身の学習を促進する自主学習シートのテンプレート作成
  • 読書感想文の構成支援プリントやワークシートの生成


【学校内コミュニケーション支援】

  • 学校行事の案内チラシやポスター作成
  • 学級通信や学年通信を図解でわかりやすく作成
  • 保護者会・PTAなどのお知らせやアンケート分析結果のプリント化


その他
 PDFおよび画像形式での出力に加え、要望の多いパワーポイント形式やGoogleスライド形式との書き出し・連携は、少しずつ精度を高めながら、令和7年度中の提供を目標としています。具体的な提供は決まっていない。
「マジックプリント」は、スタディポケット株式会社が商標および特許出願中。

スタディポケットについて
 学校教育機関向けの生成AIクラウドサービス「スタディポケット」は、学校現場に特化した国内最大級のもので、全国200校以上で導入されている。すでに多くの教育現場で生成AIの活用事例を持ち、教職員の働き方改革、生徒児童の個別最適な学びの支援など、幅広いシーンでサービスとして評価を得ている。文部科学省「学校DX戦略アドバイザー事業」サポート事業者。

成学社が近畿圏・首都圏を中心に全273教室で2025年3月「駿台Diverse」を開校

 株式会社成学社(大阪市・北区、永井 博 代表取締役社長)は、2024年9月導入を発表した「駿台予備学校」が開発した学習塾向け大学進学指導パッケージサービス「駿台 Diverse」を開校した。

 成学社がこれまで築き上げてきた「個別指導学院フリーステップ」の「大学受験に強い」ブランドに、さらにより多くの受験生の「夢」に実現に向け、「駿台予備学校」の指導ノウハウが凝縮された大学進学指導パッケージサービス「駿台 Diverse」の導入を決定した。いよいよ2025年3月、全国253教室の「個別指導学院フリーステップ」と近畿圏を中心に展開する「大学受験専門館」20教室にて開校を迎える。

■開成教育グループ 駿台 Diverse開校教室

【開成教育グループ駿台Diverse大学受験専門館】全20教室
・上本町教室(大阪市天王寺区) ・京橋教室(大阪市都島区)
・鶴橋教室(大阪市天王寺区)  ・天王寺教室(大阪市阿倍野区)
・石橋教室(大阪府池田市)   ・茨木教室(大阪府茨木市)
・堺東教室(大阪府堺市堺区)  ・高槻教室(大阪府高槻市)
・豊中教室(大阪府豊中市)   ・枚方教室(大阪府枚方市)
・松原教室(大阪府松原市)
・板宿教室(兵庫県神戸市須磨区)・加古川教室(兵庫県加古川市)
・川西教室(兵庫県川西市)   ・西神中央教室(兵庫県神戸市西区)
・西宮北口教室(兵庫県西宮市)
・大津京教室(滋賀県大津市)  ・近江八幡教室(滋賀県近江八幡市)
・草津教室(滋賀県草津市)   ・彦根教室(滋賀県彦根市)
詳細は以下URLより
https://www.kaisei-group.co.jp/sundai/

【個別指導学院フリーステップ 駿台Diverseコース】
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・徳島県
全253教室にて併設開校
詳細は以下URLより
https://www.kaisei-group.co.jp/freestep/news/diverse

ベネッセコーポレーション 取締役副社長執行役員兼CPOに山口文洋氏

 ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市)は、2025年3月7日開催の取締役会において、2025年4月1日付の役員人事を決議し発表した。

人事の内容(2025年4月1日付)
氏 名:山口(やまぐち) 文洋(ふみひろ)
役職名:株式会社ベネッセコーポレーション 
    取締役副社長執行役員兼CPO(Chief Product Officer)
    
 選任の理由は株式会社ベネッセコーポレーションは、2025年1月1日に発足した新経営体制のもと、教育事業のさらなる成長に向けた事業変革のスピードアップを図っている。デジタルおよびプロダクト開発領域における経営体制の強化を図るため、取締役副社長執行役員兼CPO(Chief Product Officer)に山口文洋氏の就任を決定した。
  
新任役員の略歴
山口(やまぐち) 文洋(ふみひろ)
生年月日 : 1978年1月3日(47歳)
出 身 地 : 神奈川県
最終学歴 : 慶應義塾大学 商学部卒業  2000年3月
 
2006年2月
株式会社リクルート(現:株式会社リクルートホールディングス)入社
2012年4月
同社IMC-C 進学事業本部エグゼクティブマネジャー
2012年10月
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 執行役員
2015年4月
同社 代表取締役社長
株式会社リクルートホールディングス 執行役員
2018年4月
株式会社リクルート 執行役員プロダクト統括本部教育・学習担当
2022年4月
株式会社LITALICO 入社 副社長執行役員
2022年6月
同社 代表取締役副社長
2023年4月
同社 代表取締役社長
2025年1月
同社 取締役副社長(現任)

ネクストラボ AI翻訳ツール「Readable」、新プランで翻訳機能をさらに強化

 株式会社ネクストラボ(東京・渋谷区、亀井 智英 代表取締役)は、高性能で充実した翻訳機能を搭載したReadable Pro Standard と Pro Premium の2つの新プランを発表した。
 Readableは2023年、日本の科学技術分野や教育分野での発展に寄与したことが認められ、京都大学 第17回ICTイノベーション優秀研究賞を受賞したパワフルなAI翻訳ツール。今回の利用プランの刷新により、従来の高性能な翻訳機能に加え、Pro Premiumでは辞書登録機能などの新機能を搭載し、さらなる翻訳業務の利便性の向上を実現した。


■「Readable Pro」から「Pro Standard」と「Pro Premium」の2つのプランに拡充
 パワフルなAI翻訳エンジンが搭載された従来のReadable Proから、新たにPro Standardと上位プランのPro Premiumの2つのプランが誕生した。価格はPro Standardが月額980円、また、上位プランのPro Premiumは月額4980円にて提供される。なお、年間契約の場合、それぞれPro Standardが月額800円(年間2160円お得) Pro Premium は月額4000円(年間11760円お得)となり、ひと月あたりの金額がさらに得となる。1週間の無料トライアルも提供されており、利用状況に応じて最適なプランの選択が可能。なお、新プランの開始に伴い、旧プランの提供は終了となる。

■ Pro Premiumでは辞書登録機能などの新機能が多数搭載
 UIはそのままに、当初より要望の多かった辞書機能の追加をはじめ、Pro Premiumでは多数の新機能が搭載された。主な新機能は以下のとおり。
辞書登録機能
 マイページの設定から、辞書に登録したい単語を追加できるようになった。これにより、翻訳資料の用語の統一が実現し、さらに読みやすさが向上した。
200か国語以上から日本語への翻訳
 英語だけでなく、200か国語以上の多言語にも対応することで、よりグローバルな環境での翻訳ニーズにも最適に対応できるようになった。
1000ページ200MBまで一気に翻訳可能
 旧プランでは100ページ、50GBまでの翻訳が可能だったが、Pro Premiumでは一度に1000ページ、200MBまで翻訳できるようになった。書籍レベルの翻訳も瞬時に完了するため、業務効率の大幅な向上が期待できる。
ChatGPTによる翻訳エンジンを使用可能
 翻訳エンジンの精度は日々進化しており、常に最新の翻訳エンジンを搭載したツールを利用することが重要だと考えている。Pro Premiumでは、最新のChatGPTによる翻訳エンジンの利用が可能になった。
優先的なカスタマーサポート
 Pro Premiumユーザーは、問題が発生した際にも迅速にサポートを受けることができ、作業の中断を最小限に抑えることが可能。
お見積り・納品書・請求書の発行が可能 *年間契約のみ
 Pro Premiumの年間契約では、見積書、納品書、請求書の発行が可能なため、経費精算や研究費として計上する際の申請をスムーズに行うことができる。なお、請求書払いをご希望の場合は、別途見積りの依頼が必要となる。

産経ヒューマンラーニング 2025年度より新設される新しい英検に対応「英検 準2級プラス」テキストリリース

 産経ヒューマンラーニング株式会社(東京・新宿区、中谷 友紀 代表取締役)は、「英検二次試験対策」テキストに、新たに「英検 準2級プラス」を追加リリースした。このテキストは、『産経オンライン英会話Plus』のレッスンテキストとして利用できる。
「英検 二次試験対策」テキストは、二次試験で求められるスピーキング力を重点的に鍛え、学習者が自信を持って試験に臨めるよう設計されている。今回、新たに追加したテキストは、2025年度より新設される英検 準2級と英検 2級の橋渡しとなるレベルに位置づけられた級「英検®準2級プラス」の合格をめざし、従来、大きな壁とされてきた英検 準2級から英検 2級へのステップアップをサポートする。

 このテキストは、英検 準2級と英検 2級の間のレベルに位置づけられた新しい級、英検 準2級プラスの二次試験対策テキスト。オンライン英会話レッスンを通じて、試験に必要なスピーキング力を効率的に身につけられるよう設計されている。特に、「試験形式に慣れておきたい方」「英語をスラスラ読む自信をつけたい方」「自分の意見を伝える力を伸ばしたい方」に最適な内容だ。
 レッスンは全10回で、すべて異なるテーマを扱っているため、多様な話題について考える力を養いながら試験の対策が可能。実際の試験形式に沿ったトレーニングを繰り返すことで、試験本番で求められる瞬発力や表現力を自然に身につけられる。また、オンライン英会話ならではのマンツーマンレッスンで、講師からのフィードバックを受けながらスピーキング力を伸ばすことができるのも大きな特長だ。
【「英検 二次試験対策」テキストの特長】

受験前に「試験形式」に慣れることができる
オンライン英会話25分間のレッスンで、実際の二次試験と同じ形式で作られたテキストを元に、練習することができる。受験級ごとに出題される分野・テーマや音読の量、問われる問題の形式が異なるため、それぞれの級のレベルに適応したテキストを用意している。試験にて扱う情報量も級により異なるため、受験級ごとにテーマやイラストの傾向を把握し設計しており、質問に対して瞬発的に回答して、情報を整理して説明する力を養える。

はじめての文章をスラスラ読めるようになる
 英検 二次試験では、その場で初めて読む英文を音読するよう求められる。試験本番でも自信をもって読めるよう、試験と同様の形式で繰り返し練習することができる。また、オンライン英会話のレッスンでは、講師から音読についてのフィードバックを受けることができる。

説明する・意見を述べる力をつけることができる
 試験本番では、問題で取り扱っているテーマや、自分自身に関連した質問に対して理由とともに回答する力が求められる。このテキストでは試験と同様に、身の回りのことを説明するときや自分の意見を発言するときに、理由を述べながら、考えを理論的に伝える力を養える。

 産経オンライン英会話Plusは、英検 対策をはじめとする資格試験向けの学習支援を強化し、さらなる教材開発とサービスの拡充を計画している。特に、スピーキング力の向上を重視したカリキュラムの開発や、受験者が実践的な英語運用能力を身につけられるプログラムの提供を進めていくという。

千葉大学 ウェルビーイングを育むまちの特徴が明らかに

 千葉大学予防医学センターの研究グループは、公共空間や飲食店など日常生活で通う場所やその環境特性と、人々の瞬間的・長期的ウェルビーイングとの関連性を検討するため、2022年に千葉県柏市の柏の葉エリアで成人273名を対象に、日常で感じた居心地の良い場所や不快な場所や、その時の気持ちを調査した。その結果、場所としては公共空間(公園や広場)、飲食店、文化・スポーツ・教育施設、環境の特性としては、自然、リラックス・清潔、コミュニケーションしやすいといった特徴を持つ場所で過ごす際に、瞬間的・長期的なウェルビーイングが高いことが示されました。この成果は、ウェルビーイングの向上に焦点を当てた都市計画や政策立案のためのエビデンスとして活用されることが期待される。
 この研究成果は、2025 年 2 月5日(現地時間)に自然科学雑誌 Scientific Reports に掲載された。

■研究の背景
 これまでの健康に関する研究は「病気がないこと」に焦点を当てられてきましたが、近年では感情的・心理的な豊かさを含むウェルビーイングにも注目している。暮らしの環境とウェルビーイングの関係については、欧州や中国で多く研究されていますが、日本での知見は限られていた。ウェルビーイングは時間的な観点から、瞬間的ウェルビーイングと長期的ウェルビーイングに区分されるが、特に瞬間的ウェルビーイングによる「その場の快適さ」と長期的ウェルビーイングによる「暮らし全体の満足度」の二つの視点での研究は十分に進んでいない。


■研究の成果
 2022年4~5月に、柏の葉エリアに暮らす273名の成人(男性111名、女性161名、年齢層は36~45歳が最も多く、全体の29.7%を占めている)を対象に、調査のために用意されたスマートフォンアプリのプログラムを用いた経験サンプリング法によって、個人属性や日常で感じる居心地の良い場所、不快な場所、その時の気持ちに関する計900件のデータが収集された。このデータをもとに、場所、場所の環境特性、個人属性と人々の瞬間的および長期的ウェルビーイングとの関連を解析した結果、各ウェルビーイングと統計学的に有意な関連があることが認められた。瞬間的ウェルビーイングと長期的ウェルビーイングの二つの視点を組み合わせて分析することは、都市環境とウェルビーイングの関係をより包括的に理解することにつながると考えられる。

 研究の対象地域である柏の葉エリアは、「健康長寿」をテーマに、公民学連携のもとで策定されたデザインガイドラインに沿って開発が進められてきた。この研究の結果の一部として、公共空間とウェルビーイングの関連が示されたことから、デザインガイドラインの手法の一つである「誰でも利用可能なオープンスペース」などの公共空間が、調査参加者のポジティブなウェルビーイングの要因と一致していることが示唆される。


■今後の展望
 この研究は、自然、飲食店、文化・スポーツ・教育施設などの公共空間がウェルビーイングに寄与することを示している。また、移動や交通のための空間設計は、単に移動の利便性を高めるだけでなく、心地よく移動できる環境づくりも重要であることを示唆している。
 これらの知見は、民間企業、公共機関、学術機関などの都市デザイン関係者が、ウェルビーイングを重視した開発の意思決定を行う際に役立つと考えられる。
 千葉大学予防医学センターは、柏の葉エリアの居住者が全世代にわたって心身ともに健康であるかを検証するため、「柏の葉キャンパスエリアの居住者の心身の健康評価」を題材に研究を実施している。今後も、地域住民の健康保持・増進に寄与する環境や行動に関する知見を明らかにしていく。