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東京農大第一高2025年春から募集停止 完全中高一貫校化

 東京農業大学第一高校は5月14日、2025年春から高校募集を停止すると発表した。完全中高一貫化に伴う2024年・2025年の入試制度について、塾・教育関係者を対象にした説明会を開催する。説明会は6月13日に開催し、申込みはWebサイトで受け付ける。

 東京農業大学は、1891年(明治24年)明治の政治家・榎本武揚により徳川育英会の育英黌農業科として設立後、1950年(昭和25年)に「東京農業大学第一高校」の前身となる附属校を開校している。2023年度の高校入試では、一般105人の募集枠に対し、男子353人、女子222人の計575人が受験、男子242人、女子178人の計420人が合格した。

 大学入試では、併設校への進学の他、国公立・早慶上理・MARCHに卒業生・現役生あわせ551名が合格、2023年度は過去最高となる合格実績を更新した。

 高校入試は、2024年度の現中3生の入試が最後となり、2025年より募集を停止、完全中高一貫校として新たな一歩を踏み出す。同校で6月13日に開催する説明会では、完全中高一貫化にともなう2024年・2025年の入試制度や新校舎建築等にともなう新たな学習環境等について説明する。説明会終了後は、自由に校内見学・授業見学ができる。

 対象は塾・教育関係者。説明会内容は、後日動画配信を行う予定。来校での説明会参加、動画配信および同校の情報配信を希望する場合は、Webサイトフォームより登録する。

◆2024年・2025年入試制度の説明会
日時:2023年6月13日(火)11:00~12:00
会場:東京農業大学第一高校(東京都世田谷区桜3-33-1)
対象:塾の先生・教育関係者
申込方法:Webフォームから申し込む
※説明会終了後、校内見学・授業見学が可能
※後日、動画配信あり

AI教材「atama+」を活用した総合選抜入試への新しいチャレンジメソッド「UNITE Program」の募集をAPUの全学部で開始

 立命館アジア太平洋大学(大分・別府市、出口 治明 学長)とatama plus株式会社(東京・港区、稲田 大輔 代表取締役CEO)は、2024年度入試から、学部指定単元AI学習プログラム(UNITE Program、以下プログラム)を取り入れる。APUの全学部が対象で、AI教材「atama+(アタマプラス)」で入学後の学びにつながる数学の単元を修了すると「総合型選抜 活動アピール方式」の出願に活用することができる。5月25日(木)からプログラムの出願が始まる。

 このプログラムにより、学科試験を必要としない総合型選抜においても、個別最適な学習を通じ、入学後の学びの質を高めるために重要な学力を身につけることができる。また、高校で学んできた科目等の「履修歴」ではなく、指定単元の「修得」を出願資格とすることで、学ぶ意欲さえあれば、誰でもチャレンジできるようになる。

 APUは2021年度入試からは高校教育での探究学習で身に着けた探究的思考を測る「世界を変える人材育成入試~ロジカル・フラワー・チャート入試~」を新設した。また同年、国内外の受験生が平等・公平に受験できるように総合型選抜の二次選考(面接)でオンライン面接を導入するなど、より多くの受験生が公平かつ平等な機会の中で、多様な能力を評価する入試を推進してきた。今回、このプログラムでの学習と入試を通じて、多様な受験生が入学前に希望する学部での学びの一端に触れ、入学後の学修でリーダー的な活躍をすることを期待している。

「UNITE Program」とは

 2020 年に学校法人立命館と atama plus は「新しい高大接続と入試 の在り方を考える共同研究会」を設立した。その成果の1つが、AI教材「atama+」を活用した総合型選抜入試への新しいチャレンジメソッド「UNITE Program」。

 大学で重要な学力は、科目(例:数学I、数学A等)ではなく、単元レベル(例:二次関数、確率等)で、学部学科ごとに異なる。atama+の活用によって、学生は確実に各単元を修得し、高校までの学習が大学入学後の学びにどうつながるのか具体的にイメージを持つことが可能になった。大学は単元レベルでの修得有無を確認できるようになる。

 2023年度入試から立命館大学の3学部で初めて利用され、全国36都道府県から想定の2倍を上回る227名がプログラムを受講するなど多くの学生に受け入れられた。2024年度入試から立命館大学の4学部・2教科に拡大実施することが決定している。

APUにおけるプログラムの概要

 AI 教材「atama+」で各学部指定の単元を学習し、全ての修得認定試験に合格・修了すると「総合型選抜入試 活動実績アピール入試」への出願資格を得ることができる。合格するまで、期間中は何度も繰り返しチャレンジが可能。このプログラムの学習結果は、入試の合否には影響しない。プログラムの出願は無料。

対象学部:アジア太平洋学部、国際経営学部、サステイナビリティ観光学部

教科  :数学

出願期間:2023年5月25日(木)10:00〜2023年9月29日(金)17:00(日本時間)

学習期間:2023年6月2日(金)11:00~10月31日(火)13:00(日本時間)

出願方法: https://www.apumate.net/info/20230505uniteprogram.html

参考情報

◆ APUにおけるプログラムの対象者

次の⑴~⑶のすべてに該当する者。

⑴ 申込学部に対する関心と学習意欲を十分に備えた者

⑵ 本学他学部を含め、本プログラムに初めて申込をする者

⑶ 以下のいずれかに該当する者

 ①高等学校(中等教育学校を含む。以下同じ。)を卒業した者、または2024年3月31 日までに卒業見込みの者

 ②特別支援学校の高等部、および高等専門学校の3 年次を修了した者、または2024 年3月31 日までに修了見込みの者

 ③外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEA レベルを保有する者、または2024年3月31 日までに取得見込みの者

 ④国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC)の認定を受けた教育施設の12 年の課程を修了した者、または2024 年3月31 日までに修了見込みの者

 ⑤上記のほか、学校教育法施行規則第150 条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、または2024 年3月31 日までにこれに該当する見込みの者

◆ 各学部の指定単元と所要時間目安

 このプログラムで課される課題は、入学後の学部での学習内容に応じて学部ごとに異なる。学部ごとの指定単元と標準的な学習時間は下表のとおり。なお、学習所要時間は統計値であり、実際に要する時間は該当単元の習熟度により個人差がある。また、下記の学習所要時間のほかに各単元において修得認定試験に合格する必要がある。

<各学部における指定単元と学習所要時間の目安>

科目 単元グループ アジア太平洋学部 国際経営学部 サステイナビリティ観光学部 
数学I 2次関数(2次関数とグラフ)    
数学I データの分析(データの散らばり)    
数学I データの分析(データの相関)    
数学A 場合の数と確率(場合の数)      
数学A 場合の数と確率(順列)      
数学A 場合の数と確率(組合せ・組分け)      
数学A 場合の数と確率(確率)     
数学II 指数と対数(指数・対数の応用)     
数学II 多項式の微分法(微分係数と導関数)  
数学II 多項式の微分法(微分法の応用)     
数学II 多項式の積分法(積分と面積)      
数学B 数列(等差数列)  
数学B 数列(等比数列)  
数学B 数列(Σの計算)     
数学B 数列(いろいろな数列)      
数学B 確率分布と統計的な推測(確率変数の変換・和と積)  
数学B 確率分布と統計的な推測(正規分布)  
数学B 統計的な推測(母集団と標本)  
学習所要時間 約15時間 約15時間 約13時間 

国際基礎学力検定「TOFAS」第10回を2023年6月12日(月)より開始

 株式会社スプリックス(東京・豊島区、常石 博之 代表取締役社長)は、国際基礎学力検定「TOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)」の第10回検定を、2023年6月12日(月)より、受験料無料にて実施する。実施国数はのべ32、累計受験者数は100万人を超えた。海外では国や地域単位での実施が拡がり、また、日本国内では全国の教育委員会における導入が拡大している。
「TOFAS」公式Webサイト:https://tofas.education/jp

 国際基準で基礎学力を「評価」することができるTOFASの主な特徴。
(1)基礎に特化した学力の「評価」ができる
 全ての学力の土台となる基礎学力は、教育を受ける子どもたちの環境が大きく変わろうとしている今、その重要性が再認識されています。TOFASは、基礎に特化し学力を正しく「評価」する。
(2)世界規模で基礎学力の「比較」ができる
 世界11ヵ国の保護者のうち75%*は「グローバルに学力を測定できる仕組みがあれば利用したい」と回答している。日本を含む世界35か国で実施するTOFASは世界規模での基礎学力の「比較」が可能。
*スプリックス基礎学力研究所「世界11ヵ国において子ども・保護者を対象に実施した学習に関する「意識調査」」
(3)一人ひとりの基礎学力定着に必要な「のびしろ」が分かる
 TOFASは、正答率や合否結果に加え、受験データを分析し学力向上に必要な「のびしろ」をフィードバックする。分析結果を一人ひとり個別に可視化することで、基礎学力の確実な定着につなげていく。

TOFAS第10回検定の概要
(1)受験日・時間
 2023年6月12日(月) ~ 2023年6月18日(日)
(2)申込期間
 ~ 2023年6月7日(水)
(3)基本情報
 対象科目 :計算、英単語、漢字・語い
 検定時間 :各40分
 合格ライン:正答率80%以上
 出題形式 :回答選択方式(一部、回答入力方式および回答書き込み方式)
 必要な物 :PCまたはタブレット、受験情報が示されたメール、計算用紙、筆記用具
        (漢字・語い、はタブレットおよびタブレットに対応したペンが必要)
 受験結果 :受験期間終了から2週間後以降にメールを配信。Web上で結果の閲覧が可能
      :合格者には合格証(サーティフィケート)をデータにて発行
 受験料  :無料

申込方法
「TOFAS」公式Webサイト(https://tofas.education/jp)へ。申込みページにてメールアドレスを入力後、フローに従い必要情報を登録、科目やレベルなどを選択すると手続きが完了する。

福島大 入試で出題ミス 後期日程「数学」

 福島大学は5月12日、2023年度の食農学類一般選抜(後期日程)の数学の大問Iの(3)において、出題ミスがあったと発表した。問題文の条件設定に誤りが判明した。出題ミスがあった設問は、受験者28人全員を正答として扱い、再採点を行ったが、合否判定に影響はなかった。

進学イベント「彩の国進学フェア」が7月開催 埼玉県内外の公私高校が集まる

 読売新聞東京本社さいたま支局はさいたまスーパーアリーナで7月15日・16日、全国最大規模の進学イベント「彩の国進学フェア」を開催する。事前web予約による分散入場制。予約開始は6月中旬ごろの予定。
「彩の国進学フェア」は、受験生の志望校選びに向けて、埼玉県内外の公立高校と私立高校が一堂に集まる進学イベント。高校個別相談会において、各校の担当者が学校の特色やカリキュラム、授業の進め方、部活動、校内イベント等を紹介する。教育講演会や協賛企業展示ブースも予定している。
 出展校は5月16日現在、未公表。主催者によると今回と同じさいたまスーパーアリーナで開催した2019年の実績では、埼玉県内のほぼすべての公立高校と私立高校に加え、県外の国立・私立高校の参加もあり、約110校が出展した。
 参加対象は、中学3年生とその保護者。中学1・2年生と保護者のみも参加可能。入場無料。Webサイトからの事前予約による分散入場制。定員は、第1部(午前10時~正午)、第2部(正午~午後2時)、第3部(午後2時~4時)の各回3,800組。なお、1組2人以内。入場予約は、6月中旬ごろより受付開始予定。


◆2023彩の国進学フェア(公立・私立)
日程:2023年7月15日(土)、16日(日)
時間:10:00~16:00(最終入場15:30)
・第1部 10:00~12:00
・第2部 12:00~14:00
・第3部 14:00~16:00
会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)
定員:各回3800組(1組2人以内)
対象:中学3年生とその保護者(中学1・2年生と保護者のみも参加可)
入場料:無料
予約開始:2023年6月中旬ごろの予定
申込方法:Webサイトより入場予約へ

AI教材「atama+」を活用したAO選抜入学試験への新しいチャレンジメソッドUNITE Program 第2期 5月9日より出願開始

 立命館大学(京都市、仲谷 善雄 学長)は、atama plus株式会社(東京・港区、稲田 大輔 代表取締役CEO)と協働で開発した、「学部指定単元AI学習プログラム(通称:UNITE Program)」の修了を出願要件に取り入れた2024年度総合型選抜(AO選抜入学試験)を、昨年度より対象を拡大して実施する。プログラムの出願開始は5月9日、AO選抜の出願開始は9月以降となる。2年目となる今年度は、昨年と同様経済学部・スポーツ健康科学部・食マネジメント学部にて「数学」、新たに薬学部にて「化学」から単元を指定する。

 このプログラムは、入学後の学部での学びにおいて、特に重要とされる指定単元をAI教材「atama+(アタマプラス)」で学習し修了することでAO選抜への出願資格が得られるもので、これまでにない形のAO選抜チャレンジメソッドとなる。
 学科試験を必要としないAO選抜において、科目の単元レベルまで細分化・指定された学習を通じて、学部での学びの質を高めるために重要となる基礎学力を身に付け、学生が入学後、自身の興味・関心のあるテーマや分野で、より深く高い次元で学習できるようになることを目的としている。
 今年度は「数学」を単元指定している経済学部・スポーツ健康科学部・食マネジメント学部に加えて、新たに薬学部を対象とし、「化学」から単元を指定することで昨年度より対象を拡大する。

<プログラム出願~学習・修了~入試までの流れ>
■経済学部・スポーツ健康科学部・食マネジメント学部 【教科:数学】
プログラム出願期間:5月9日(火)~8月8日(火) 学習期間:~8月28日(月)AO選抜出願時期:9月~
■薬学部 【教科:化学】
プログラム出願期間:5月9日(火)~9月11日(月) 学習期間:~10月11日(水) 
AO選抜出願時期:10月~

熊本大の新学部、推薦入試に「女子枠」 TSMC工場建設で人材需要が高まる

 熊本大学は、半導体やデータサイエンスに携わる人材育成のため2024年度に新たに設置する学部「情報融合学環」の推薦入試で、女子受験生に限定した「女子枠」を設けることを発表した。この女子枠は、理工系で低い女子学生の比率を高め、多様性を向上させるために設けられる。
 新学部の定員60人のうち、15人を募集する「学校推薦型選抜Ⅱ」に8人の女子枠を設け、学校長が推薦や、イノベーション創出や社会貢献に意欲を持つことが要件だ。24年1~2月、大学入学共通テストと面接で1期生を選抜する。
 熊本大学によると、22年度の入学者に占める女子学生の割合は全7学部で42・0%。ただ、は28・7%、工学部では19・4%と女子学生の比率が低いため、この女子枠を設けることで女子学生の割合を高め、半導体を含む製造業の女性比率の引き上げにも貢献したい考えだ。
 県内では台湾積体電路製造(TSMC)の進出で半導体関連産業の人材需要が急速に高まっており、熊本大学は5年後に100人以上の輩出を目標に掲げている。

堺市教委 内申書記載ミス再発に懸念 原因解明と対策検討を進める

 大阪府・堺市教育委員会は4月27日、3月に行われた大阪府の公立高校入試に関して、市立中学校の生徒男女6人の調査書(内申書)について誤記載があったと発表した。誤りは、志望校の「課程」を記す欄にあり、「定時制」とすべきところを、誤って「全日制」と記載し、提出した。高校側からの指摘で中学校側が訂正した。6人全員が志望した府立の定時制高校に合格し、ミスの影響はなかったという。堺市では、昨年まで7年連続で内申書の記載ミスがあり、昨年は、内申書の評定に誤りがあり、生徒2人が不合格になった。

神奈川県 公立高入試の日程発表 学力検査2月14日

 神奈川県教育委員会は2023年4月27日、2024年度(令和6年度)神奈川県公立高校入試の日程等、選抜要綱を発表した。共通選抜の学力検査は2024年2月14日、面接および特色検査は2月14日、15日、16日、合格発表は2月28日に行われる。

 今回発表された2024年度の神奈川県公立高校入試の共通選抜(全日制・定時制・通信制の課程)、連携型中高一貫教育校連携募集、海外帰国生徒特別募集、在県外国人等特別募集、インクルーシブ教育実践推進校特別募集および中途退学者募集の日程について、募集期間は2024年1月24日から1月31日まで、志願変更期間は2月5日から7日まで。

 学力検査等を2月14日、面接および特色検査を2月14日、15日、16日、合格発表を2月28日に実施。感染症罹患等、やむを得ない事情により検査を受検できなかった者については、追検査を2月20日に行う。ただし、連携型中高一貫教育校連携募集については志願変更期間を設けず、特色検査および面接は2月15日のみ。インクルーシブ教育実践推進校特別募集の特色検査および面接は、2月15日および16日のうち当該高等学校長の定めた期日。

 定通分割試験(定時制・夜間、通信制の課程)の日程について、募集期間は2024年3月5日、6日で、志願変更期間は3月7日、学力検査等は3月14日、特色検査は3月14日および15日、合格発表は3月21日。

 一般募集(共通選抜・定通分割選抜)の選抜として、原則として全日制は国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科、定時制は国語、数学、外国語(英語)の3教科を実施する。なお、各高等学校の必要に応じて、特色検査(実技検査、自己表現検査、面接またはそのいずれか)を実施する場合がある。

 神奈川県立海洋科学高等学校専攻科や神奈川県立中等教育学校の2024年度入学者募集についても、日程や要綱等を発表。公立高等学校の入学者の募集および選抜要綱もあわせて神奈川県のWebサイトで確認できる。

高知工科大学 新学群を来年4月に開設

 高知工科大学は4月27日、文部科学省に新しい学群の設置資料を提出した。新しい学群は「学群データ&イノベーション学群」で、来年4月に開設することが正式に決定した。
 この学群は、デジタル化社会において必要な人材を育成することを目的とし、定員は60人。
 入試には一般選抜、総合型選抜、学校推薦がある。一般選抜は前期後期合わせて35人、総合型選抜は県内枠15人を含む25人、学校推薦は若干名。学校推薦の一般区分は女子のみ募集。入試の詳細は大学のホームページに掲載されている。高知工科大学入試課は、「文系、理系を問わず挑戦できる入試となっています。次世代の社会に対応できる意欲ある人に志願してほしい」とコメントしている。