Duolingo, Inc.、チェスコースに学習者同士の対戦モードを導入

 Duolingo, Inc.(本社:米国ペンシルベニア州ピッツバーグ)が提供する学習アプリ「Duolingo」は、チェスコースにおいて学習者同士が対戦できる新機能を導入した。これにより、従来のキャラクター対戦に加え、世界中のユーザーとリアルタイムでチェス対局が可能となる。

 同社は語学学習を中心に、音楽や数学などへ学習領域を拡張しており、チェスコースもその一環として提供してきた。初心者でも理解しやすい短時間レッスンで基礎を学べる設計が特徴だ。今回のアップデートでは、「チェス対局」タブから「学習者と対戦する」を選択することで、実力が近いユーザー同士が自動でマッチングされる仕組みを実装した。

 これまで通り、皮肉屋のチェス講師キャラクター「オスカー」との対戦で基礎を習得した後、他の学習者との実戦に進むステップ設計となっている。なお、対戦モードはオスカーとの対戦を3回完了することで解放され、利用には最新バージョンのアプリへのアップデートが必要。

 今後は、友だち同士での対戦機能や、対戦相手へのリアクション・メッセージ送信機能の追加も検討しているという。同社は、知識の習得にとどまらず、実践を通じてスキルを定着させる学習体験の強化を進める方針だ。

 Duolingoは「誰もが利用できる、世界最高の教育を開発する」を掲げるモバイル学習プラットフォーム。言語のほか数学・音楽・チェスなど250以上のコースを展開し、英語力判定試験「Duolingo English Test」も提供している。

ニフティ株式会社、「なりたい職業」調査を公表

 ニフティ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:前島一就)は2月13日、子ども向けサイト「ニフティキッズ」で実施した「なりたい職業」に関するアンケート結果を公表した。調査は2025年12月9日~2026年1月12日にインターネットで実施し、小中学生を中心とする2,469人から回答を得た。

 「なりたい職業がある」と回答した割合は小学生で95.4%、中学生で89.3%にのぼり、全体でも9割超が将来の目標を持っていることが分かった。人気職業は世代によって差がみられ、小学生では「イラストレーター」が1位、「VTuber」「アイドル」が続いた。中学生では「ミュージシャン・音楽家」が1位となり、前年調査の4位から大きく順位を上げた。教育関係の職業は中学生で支持が高まる傾向もみられた。

 志望理由は小中学生ともに「好きなことだから」が6割以上で最多。小学生では「目標にしている人がいるから」「憧れたから」が続き、中学生では「自分に向いていると思うから」「人の役に立ちたいから」が上位に入った。家族や学校・病院などで出会った身近な大人の影響に加え、芸能人や漫画・アニメの登場人物などメディアの影響も確認された。

 一方、「10年後になくなってしまう職業があると思うか」との問いには74.1%が「あると思う」と回答。具体的には「翻訳家」が最多で、「電車・バスの運転手」「アナウンサー・テレビキャスター」が続いた。自由回答では「AIやロボットができる仕事はなくなりそう」といった意見が目立ち、テクノロジーの進展を前提に将来像を描く傾向がうかがえる。対照的に「芸能人」「スポーツ選手」は下位にとどまった。

 「仕事とは何か」との設問では「人の役に立つこと」が最も支持を集め、「お金を稼ぐこと」「好きなことをすること」を上回った。仕事を「人生を豊かにするもの」と前向きに捉える声がある一方、「生きていくための命綱」とする現実的な意見もみられた。

株式会社ECCと株式会社浜学園が業務提携 英語教育と難関中受験指導の融合で新事業創出へ

 総合教育・生涯学習機関の株式会社ECC(本社:大阪市北区、代表取締役社長:花房雅博)は2月12日、難関中学受験指導で知られる株式会社浜学園(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長:竹森勝俊)と業務提携を締結したと発表した。両社の強みを融合し、新たな教育事業の創出を目指す。

 提携の第一弾として、2026年4月からECCが運営する「ECC学童スクール」および「ECCの個別指導塾ベストワン」において、浜学園の教材や映像講座を導入する。教育内容の高度化と顧客満足度の向上を図る。

 ECCは1962年創業。語学教育を軸に「ECC外語学院」「ECCジュニア」など全国展開のスクールを運営するほか、日本語教育や法人向け研修など幅広い教育サービスを提供してきた。2008年には個別指導塾事業、2015年には学童事業へ参入し、語学以外の教育分野にも領域を拡大している。

 一方、浜学園は1959年創設。関西圏を中心に難関国私立中学受験指導で高い合格実績を持ち、「復習主義」を軸とする独自メソッドと体系化された教材で知られる。ICT活用やオンライン学習にも注力し、受験指導の高度化を進めてきた。

 教育業界では少子化を背景に、事業基盤強化やサービス高度化を目的とした業務・資本提携が加速している。英語教育と受験指導はいずれも根強い需要があり、両社はノウハウの相互活用によるシナジー創出を狙う。

主な提携内容

  • ECC学童スクールに浜学園の自学自習教材「はま道場」を導入
  • ECCの個別指導塾ベストワンに浜学園の映像講座を導入
  • 次世代型学習サービスの共同開発
  • 教材・テスト作成ノウハウの共有
  • 人材交流の実施

 提携推進のため、両社は業務提携委員会を設置する。教材導入は2026年4月から開始し、共同開発やノウハウ共有についても順次具体化を進める。

 英語教育に強みを持つECCと、難関中学受験指導に実績を持つ浜学園の連携は、語学力と学力の両立を志向する保護者層への新たな選択肢となりそうだ。

第一学院高校、防災教育でHUGに挑戦

避難所運営を疑似体験する「夢授業」、3月11日に開催

 通信制高校の第一学院高等学校(本校:茨城県高萩市・兵庫県養父市、全国67キャンパス)は、防災への危機管理能力を育成する「夢授業」として、HUG(避難所運営ゲーム)を活用した体験型授業を2026年3月11日に開催する。運営は同校を展開する株式会社ウィザス(大阪市)が担う。

 HUGは、災害時の避難所運営を疑似体験するゲーム型ワークショップで、参加者が避難所の運営者となり、さまざまな課題への対応を検討するプログラムだ。高齢者や障がいのある人、ペット同行避難者など多様な立場の避難者を想定し、限られた資源の中で意思決定を行うことが求められる。

 第一学院高校では、生徒が社会や仕事のリアルに触れ、自身の将来を考える機会として「夢授業」を継続的に実施してきた。今回の取り組みは、近年相次ぐ大規模災害を背景に、防災・減災の視点から生徒一人ひとりの主体性と実践力を高める狙いがある。

 授業では、チームでの体験型ワークショップに加え、同行避難や避難所のルール、公衆衛生、動物福祉といったテーマについての講義も行う。連携先として一般社団法人「ひとtoペット」が協力し、災害時に求められる多角的な視点を学ぶ内容とする。

 同校には、不登校や高校中退を経験した生徒など、多様な背景を持つ生徒が在籍している。体験的な学びを通じて「自分の命を守る力」だけでなく、「周囲の人や大切な人を守るために行動する力」を養い、共生社会の担い手としての意識を育むことを目指す。

 開催は大阪市内の会場とオンラインの併用形式で実施される予定で、第一学院高校は、防災教育を通じた生徒の成長と社会的価値の創出につなげていくとしている。

滋賀大学とPreferred Networksが連携協定を締結

 国立大学法人滋賀大学(学長:竹村彰通)は2月10日、株式会社Preferred Networks(PFN、代表取締役:岡野原大輔)と、国産生成AI技術の教育および社会実装を一体的に推進するための連携協定を締結したと発表した。これに伴い、2026年4月1日から、PFNが開発する国産生成AI基盤モデル「PLaMo™」を、滋賀大学の全学生・全教職員を対象に導入する。

 日本におけるAI分野は、研究開発や社会実装の両面で国際的な競争が激化している。日本初のデータサイエンス学部・研究科を設置した滋賀大学は、データサイエンス・AI教育研究の中核拠点として、新技術の積極的な利活用と、その影響やリスクへの配慮を両立させた取り組みを進めてきた。一方、PFNは深層学習を中心とする先端AI技術の研究開発と社会実装を手がけており、両者の知見を結集することで、国産生成AIの大学活用モデルの確立を目指す。

 今回の協定に基づき滋賀大学が導入するのは、生成AIチャットアプリケーション「PLaMo Chat」と、日本語翻訳に特化した「PLaMo翻訳」。国内大学としては先駆的な全学導入となり、教育・研究・業務の各領域での活用を通じて、生成AIの適切な利用に関する知見を体系的に蓄積・発信していく。

 教育・研究面では、教員が授業内容に応じて「PLaMo Chat」をカスタマイズし、学生に提供できる仕組みをPFNと共同で開発する。これにより、学生が早期から生成AIに触れ、実践的な活用スキルを身につけるとともに、教員の研究効率化や授業改善にもつなげる。滋賀大学は、生成AIを単なる学習補助ではなく、学生が主体的に活用する学習手段として位置づけ、思考力や判断力、表現力を高める教育環境の構築を進める方針だ。

 また、業務面では、学生サービスの向上や事務作業の効率化を図り、全学DX推進計画に基づくデジタル・キャンパス化を加速させる。教育・研究・業務を横断したAI活用により、「AIキャンパス」の実現を目指すとともに、得られた知見を他大学や社会へ発信していく。

 滋賀大学が「PLaMo」を選定した理由として、日本語の文法構造や文脈理解に強く、学術・業務文書への適応性が高い点に加え、海外サーバー依存を回避しやすく、研究情報や個人情報を扱う大学環境に適している点を挙げている。さらに、共同研究や実運用を通じた継続的な改善が期待できる発展型のAI基盤であることも評価した。

 滋賀大学とPFNは今回の連携を通じ、国産生成AIを活用した大学DXの先行事例を創出し、日本における生成AI教育・研究の新たなモデル構築を目指すとしている。

鳴門市に河合塾グループ新設校の滞在型学習拠点 「ドルトンX学園高等学校」開設に向け三者連携協定を締結

 徳島県鳴門市は2月10日、河合塾グループが2027年4月に新設予定の広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」の滞在型学習拠点を市内に開設することが決定し、株式会社KJホールディングス、鳴門市、鳴門市教育委員会の三者で連携協定を締結したと発表した。協定締結日は2026年2月3日。

 「ドルトンX学園高等学校」は、「国内外の地域拠点に滞在しての探究学習」と「オンライン学習」を組み合わせた教育モデルを特徴とする広域通信制高校で、現在認可申請の準備が進められている。最大の特色は高校2年次に実施する地域滞在型の探究学習で、生徒が国内外の複数拠点から学習地を選択し、約3カ月単位で滞在(最大4~5拠点)しながら学ぶ点にある。鳴門市は、その滞在先の一つとして位置付けられる。

 今回の協定では、滞在型学習拠点の運営を軸に、関係人口の創出・拡大や、地域課題解決型の探究学習を通じた地域活性化、人材育成などで連携を深める。具体的には、徳島ヴォルティスと連携したプロスポーツ振興プロジェクト、元地域おこし協力隊と取り組むミュージカル制作、大道銀天街を中心とした市街地活性化などを探究テーマとして想定している。

 滞在型学習拠点については、国立大学法人鳴門教育大学の協力を得て、同大学の職員宿舎を高校生の滞在場所として活用するほか、学習拠点として大道銀天街周辺の空きテナントを利用する計画だ。地域資源を教育活動に活用することで、学びと地域づくりを結び付ける狙いがある。

 鳴門市では、関係人口の創出や高等教育機関の誘致を「なると未来づくり総合戦略2025」の主要施策として位置付けており、今回の拠点開設はその一環となる。一方、河合塾グループにとっても、新設する広域通信制高校における滞在型学習モデルを具体化する重要な拠点となる。

 三者は今後、教育を核とした地域連携を通じて、地方創生と新たな学びの形の実現を目指すとしている。

狛江市教育委員会とルネサンスが包括連携協定 部活動の地域展開を推進、地域全体で持続可能なスポーツ環境を構築

 株式会社ルネサンス(代表取締役社長執行役員:望月美佐緒)は2月10日、東京都狛江市教育委員会(教育長:柏原聖子)と、「部活動の地域展開に関する包括連携協定」を2026年1月20日付で締結したと発表した。学校単位での部活動運営が困難になる中、地域全体で子どもたちの多様なスポーツ機会を確保し、持続可能な教育環境の構築を目指す。

 少子化の進行により、学校現場では部活動の維持が難しくなり、生徒が希望する競技が選択できない、あるいは人数不足でチーム編成ができないといった課題が顕在化している。加えて、専門的な指導者の不足や、教員の働き方改革への対応も喫緊の課題となっている。こうした状況を背景に、学校の枠を超えて地域で子どもたちの活動を支える仕組みづくりが求められており、今回の協定締結に至った。

 本協定の目的は、ルネサンスが持つスポーツ振興の専門性や指導者ネットワークを活用し、狛江市における部活動の地域展開を促進するとともに、市内中学校の部活動の持続可能性を高めることにある。単なる部活動指導員の派遣にとどまらず、小・中学生が学校の枠を超えて多様なスポーツに親しめる環境を整備し、心身の健やかな成長を地域一体で支える。

 連携内容としては、質の高い指導を行う部活動指導員・技術指導員の紹介および育成を進めるほか、部活動に限定しない地域スポーツプログラムの提供など、新たなスポーツ機会の創出に取り組む。ルネサンスは、これまで培ってきたスポーツクラブ運営や健康支援のノウハウを活かし、指導体制の充実を図る。

 今後は、本協定を通じて狛江市における「部活動の地域展開」のモデルケースを構築し、子どもたちが「やりたいこと」を諦めずに挑戦できる環境づくりを進める。教育とスポーツ振興の両面から地域課題の解決に貢献し、持続可能な部活動の新たな在り方を提示していく考えだ。

スプリックス、経産省「グローバルサウス未来志向型共創事業費補助金」に採択 エジプト起点に日本式STEM教育モデルをMENA地域で実証

 教育サービス大手の株式会社スプリックス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:常石博之)は2月9日、経済産業省の令和6年度補正予算による「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に、同社が提案した日本式STEM教育改善の実証事業が採択されたと発表した。エジプト・アラブ共和国を起点に、中東・北アフリカ(MENA)地域への展開を見据える。

 採択された事業は、エジプト教育・技術教育省(MOETE)および広島大学と連携し、日本式のカリキュラム教材、教員研修、学力評価(国際基礎学力検定TOFAS)を組み合わせたSTEM教育改善モデルを導入するもの。数学やICT分野の基礎学力向上を通じ、AI時代を牽引する産業人材の育成を目指す。

 MENA地域では、数学・ICTを中心とした基礎学力の不足や、学力データを活用した教育改善体制の未整備が課題となっている。特にエジプトでは、教育のデジタル化とSTEM分野の強化を国家戦略として掲げており、スプリックスはこれまで同国政府や大学と協働し、日本式教育モデルの導入を進めてきた。2025年9月からは、小学1年生向け算数カリキュラムや、高校1年生向けICT・AIプログラミング教育プログラムが国家カリキュラムの一部として正式運用されている。

 今回の実証事業では、これらの成果を基盤に、日本式教材のローカライズ、AIを活用したデジタル教材による個別最適化学習、全国規模の学力アセスメント、教員研修を一体的に実施。教育の質を制度として安定的に担保するモデルの高度化を図るとともに、サウジアラビアやモロッコ、ヨルダンなど周辺国への横展開を見据える。

 スプリックスは、エジプトをMENA地域における教育改革のハブと位置づけ、日本発の教育ソリューションによって、グローバルサウス諸国の人材育成と産業基盤強化に中長期的に貢献していく方針だ。

NASA新型ロケット 月面へ最終リハーサル開始

 米フロリダ州ケープカナベラルで、米航空宇宙局(NASA)は新型月探査ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の燃料充填に向けた2日間のカウントダウンリハーサルを1月31日(現地時間)に開始した。人類が月へ向かう有人打ち上げとしては1972年以来となる。
 リード・ワイズマン司令官率いるクルーは細菌感染を避けるためすでに隔離状態に入っており、打ち上げ許可が下り次第ケネディ宇宙センターへ移動する予定。現在はヒューストンの拠点でドレスリハーサルを行っている。
 全長322フィート(約98メートル)のSLSロケットは2週間前に発射台へ移送された。月曜日に予定される燃料注入試験が成功すれば、NASAは1週間以内の打ち上げ実施を視野に入れる。試験ではロケットのタンクに70万ガロンを超える極低温燃料を注入し、エンジン点火30分前で作業を停止する。

中国、宇宙で初の金属3Dプリント実験に成功 高度120キロで造形

 中国の宇宙企業CAS Space(中科宇航)は1月、中国が宇宙空間で初めて金属の3Dプリント(積層造形)実験に成功したと発表した。中国科学院(CAS)傘下の力学研究所が開発した回収型科学実験ペイロードを用い、微小重力環境下で金属部品の自動造形を実施した。
 実験装置はCAS Spaceが開発したサブオービタル用宇宙船「Lihong-1(力鴻1号)」に搭載され、1月12日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。機体は大気圏と宇宙空間の境界とされる高度100キロのカーマンラインを超え、約120キロに到達。微小重力環境を300秒以上維持した状態で金属部品の造形に成功した。